帝國陸軍 軍 編制表(1)
    

  第一軍
通称号   
軍司令官
岩松義雄 1941年(昭和16年)6月20日 1942年(昭和17年)7月31日)
吉本貞一 1942年(昭和17年)8月1日 1944年(昭和19年)11月21日)
澄田ライ四郎 1944年(昭和19年)11月22日 1945年(昭和20年)8月
(注:太平洋戦争の期間中のみ)
担当区域 華北方面
編制
(第一次編制)1894年(明治27年)9月1日 1895年(明治28年)5月28日
(第二次編制)1904年(明治37年)2月5日 1905年(明治38年)5月28日
(第三次編制)1937年(昭和12年)8月31日 1945年(昭和20年) 終戦
解説 第一次編制は日清戦争、第二次編制は日露戦争時に編制されている。
日中戦争勃発時に編制された第三次編制によって太平洋戦争を戦い、終戦まで戦い続けた。 元々は天津に在った支那駐屯軍を改編して編制された軍であり、北支那方面軍の戦闘序列に入っていた。
作戦担当地域は華北方面。 
  
部隊編成  創設時     第六師団
第十師団
第二十師団
独立混成第一旅団
第十一旅団
終戦時   第一一四師団
独立混成第三旅団 独立混成第十旅団 独立混成第十四旅団
第五独立警備隊
自動車第二七連隊
独立輜重兵第一連隊
電信第九連隊
他直属部隊

  第二軍
通称号   
軍司令官
上月良夫 1942年(昭和17年)7月1日 1943年(昭和18年)5月27日
七田一郎 1943年(昭和18年)5月28日 1943年(昭和18年)10月28日
豊嶋房太郎 1943年(昭和18年)10月29日 1946年(昭和21年)3月26日(復員)
石井嘉穂(代理) 1946年(昭和21年)3月27日 1946年(昭和21年)6月)
(注:太平洋戦争の期間中のみ)
担当区域 満州方面 → 北オーストラリア方面(1943年(昭和18年)11月〜)
編制
(第一次編制)1894年(明治27年)9月25日 1895年(明治28年)5月31日
(第二次編制)1904年(明治37年)3月6日 1906年(明治39年)1月12日
(第三次編制)1937年(昭和12年)8月23日 1938年(昭和13年)12月15日
(第四次編制)1942年(昭和17年)7月4日 1945年(昭和20年) 終戦
解説 第一次編制は日清戦争、第二次編制は日露戦争、第三次編制は日中戦争の時に編制されている。
太平洋戦争では開戦後の1942年(昭和17年)7月に編制され、終戦まで戦い抜ぬいた。
当初満州方面を担当とする第一方面軍の指揮下にあったが、1943年(昭和18年)11月より南方戦線に抽出され、北オーストラリア方面に配備。同方面を担当する第二方面軍の指揮下に編入された。
その後1945年(昭和20年)6月より南方軍の直属へと変更されセレベス島にて終戦を迎えた。
   
部隊編成  創設時    
終戦時   第五師団
第三二師団
第三五師団
第三六師団
独立混成第57旅団 独立混成第128旅団
海上機動第二旅団
第十派遣隊
第四工兵隊
電信第二四連隊 電信第二六連隊 南方軍第四通信隊
その他

  第三軍
通称号   
軍司令官
河辺正三 1941年(昭和16年)3月1日 1942年(昭和17年)8月17日
内山英太郎 1942年(昭和17年)8月17日 1944年(昭和19年)2月7日
根本博 1944年(昭和19年)2月7日 1944年(昭和19年)11月22日
村上啓作 1944年(昭和19年)11月22日 1945年(昭和20年) 終戦
(注:太平洋戦争の期間中のみ)
担当区域 満州方面東部国境
編制
(第一次編制)1904年(明治37年)5月1日 1906年(明治39年)1月26日
(第二次編制)1938年(昭和13年)1月 1945年(昭和20年) 終戦
解説 第一次編制は日露戦争の際に編制され、乃木希典大将の指揮下行われた旅順攻略戦有名。
第二次編制は1938年(昭和13年)1月、日中戦争当時である。関東軍の指揮下に編入され、太平洋戦争開戦後には関東軍隷下に第一方面軍が編制されると、その指揮下に編入された。
主に満州東部国境方面の防衛に当たるが、指揮下の師団は尽く南方に引抜かれ、最終的に指揮した師団は所謂根こそぎ師団がほとんどであった。
   
部隊編成  創設時
(第二次編制) 
   第九師団(後に第三二軍(沖縄)を経て、第十方面軍(台湾)へと移籍)
第十二師団(後に第十方面軍(台湾)へと移籍)
第1国境守備隊(4個地区隊で編制)
第7砲兵司令部 (各種砲兵7個連隊+各種砲兵8個大隊、他で編制)
終戦時   第七九師団
第一一二師団
第一二七師団
第一二八師団
独立混成第一三二旅団

  第四軍
通称号   
軍司令官
横山 勇 1941年(昭和16年)10月15日 1942年(昭和17年)12月21日
草場辰巳 1942年(昭和17年)12月21日 1944年(昭和19年)2月7日
西原貫治 1944年(昭和19年)2月7日 1945年(昭和20年)3月23日
上村幹男 1945年(昭和20年)3月23日 1945年(昭和20年) 終戦
(注:太平洋戦争の期間中のみ)
担当区域 満州北部
編制
(第一次編制)1904年(明治37年)6月25日 1906年(明治39年)1月17日
(第二次編制)1938年(昭和13年)7月15日 1945年(昭和20年) 終戦
解説
部隊編成  創設時    
終戦時   第一一九師団
第一二三師団
第一四九師団
独立混成第80旅団
独立混成第131旅団
独立混成第135旅団
独立混成第136旅団

  第五軍
通称号   
軍司令官
飯村 穣 1941年(昭和16年)10月15日 1943年(昭和18年)10月29日
上村利道 1943年(昭和18年)10月29日 1944年(昭和19年)6月27日
清水規矩 1944年(昭和19年)6月27日 1945年(昭和20年) 終戦
(注:太平洋戦争の期間中のみ)
担当区域 満州東部
編制
(第一次編制)1937年(昭和12年)12月8日 1938年(昭和13年)12月15日
(第二次編制)1939年(昭和14年)5月19日 1945年(昭和20年) 終戦
解説
部隊編成  創設時    
終戦時   第一二四師団
第一二六師団
第一三五師団
第十五国境警備隊
第一工兵隊
野戦重砲兵第二十連隊
独立重砲兵大隊 ×2個大隊 独立速射砲大隊 迫撃砲大隊
電信第四六連隊
独立輜重兵第六四大隊
兵站衛生隊 野戦道路隊
軍馬防疫廠 野戦兵器廠 野戦自動車廠 野戦貨物廠

  第六軍
通称号   
軍司令官
喜多誠一 1941年(昭和16年)10月15日 1943年(昭和18年)3月1日
上村利道 1943年(昭和18年)3月1日 1944年(昭和19年)1月7日
清水規矩 1944年(昭和19年)1月7日 1945年(昭和20年) 終戦
(注:太平洋戦争の期間中のみ)
担当区域 満州
1945年(昭和20年)1月より華中方面に移動
編制
1939年(昭和14年)8月4日 1945年(昭和20年) 終戦
解説
部隊編成  創設時    
終戦時   第七十師団
第一三三師団
独立混成第六二旅団
独立混成第八九旅団
独立混成第九一旅団
独立野砲兵大隊 3個大隊
独立工兵第三八連隊
独立自動車大隊 1個大隊
兵站病院 ×2

  第十軍
編成    1937年(昭和12年)10月20日 〜 1938年(昭和13年)2月14日
太平洋戦争当時は欠番
解説 第二次上海事変において、上海派遣軍の増援として編制され送りこまれた部隊。
その後中支那方面軍に組み込まれ南京攻略戦に参加し、攻略後に第十軍は解隊。所属部隊の多くは中支那派遣軍に引き継がれた。
   
部隊編成  創設時      第六師団
第十八師団
第一一四師団
国崎支隊 (第五師団歩兵第九旅団基幹)
歩兵第四一連隊
独立山砲第二連隊
野戦重砲兵第六旅団
第一後備歩兵団 第二後備歩兵団
他直属部隊

  第十一軍
通称号   
軍司令官
阿南惟幾 1941年(昭和16年)4月10日 1942年(昭和17年)7月1日
塚田 攻 1942年(昭和17年)7月1日 1942年(昭和17年)12月22日
横山 勇 1942年(昭和17年)12月22日 1944年(昭和19年)11月22日
上月良夫 1944年(昭和19年)11月22日 1945年(昭和20年)4月7日
笠原幸雄 1945年(昭和20年)4月7日 1945年(昭和20年) 終戦
(注:太平洋戦争の期間中のみ)
担当区域 中支
編制
1938年(昭和13年)7月4日 1945年(昭和20年) 終戦
解説 編制後、中支派遣軍の隷下に編入され、武漢作戦に投入される。
その後、支那派遣軍が新設され、その隷下に編入される。
太平洋戦争開戦初期は大陸に在って、警備任務に従事する。
1944年(昭和19年)9月、第六方面軍の隷下に編入され、中支方面で展開中に終戦を迎えた。
   
部隊編成  創設時 
(武漢作戦)
   第六師団
第一〇一師団
第一〇六師団
野戦重砲兵第五旅団
太平洋戦争開戦時
(中支方面警備任務)
第三師団
第六師団(後、第十七軍に転出)
第十三師団
第三四師団
第三九師団
第四〇師団
独立混成第十四旅団
独立混成第十八旅団
終戦時
(中支方面警備任務)
  第五八師団
独立混成第二二旅団
独立混成第八八旅団
独立山砲兵第二連隊
独立山砲兵第52大隊
迫撃砲第1大隊
迫撃砲第2大隊
戦車第一師団防空隊
独立工兵第四一連隊
独立工兵第61大隊
第七一兵站地区隊
第八一兵站地区隊
第1野戦輸送司令部
自動車第三二連隊 独立輜重兵第四連隊
自動車第三三連隊 独立輜重兵第54大隊
自動車第三四連隊 独立輜重兵第75大隊
自動車第三五連隊
独立自動車第49大隊
独立自動車第83大隊
その他
通信部隊
兵站病院
野戦道路隊
各兵站部隊

  第十二軍
通称号   
解説
部隊編成  創設時    
終戦時  

  第十三軍
通称号   
解説
部隊編成  創設時    
終戦時  

  第十四軍(→後に第十四方面軍に昇格)
  
軍司令官 本間雅晴中将(開戦時)

山下奉文中将(レイテ作戦時:第十四方面軍)
担当区域 フィリピン方面
解説 開戦時

レイテ作戦時
部隊編成  開戦時  第十六師団
第四八師団
第六五旅団
第五飛行集団
第一野戦憲兵隊
(増援戦力) 川村支隊(第五師団
川口支隊(第十八師団
永野支隊(第二一師団

  第十五軍
通称号   
軍司令官 飯田祥二郎中将
担当区域 タイ進駐(開戦時)→ビルマ方面
解説
部隊編成 
(主要部隊)
開戦時 
1942年(昭和17年)末〜
 第一次アキャブ作戦
1944年(昭和19年)2月〜
 第二次アキャブ作戦・インパール作戦
1944年(昭和19年)8月〜
終戦時

  第十六軍
通称号   
軍司令官 今村均中将
担当区域 蘭印(インドネシア)方面
解説
部隊編成  開戦時 
坂口支隊(第五六師団の一部)
第三野戦憲兵隊

  第十七軍
通称号   
解説
部隊編成  創設時    
終戦時  

  第十八軍
通称号   
解説
部隊編成  創設時    
終戦時  

  第十九軍
通称号   
解説
部隊編成  創設時    
終戦時  

  第二十軍
通称号   
解説
部隊編成  創設時    
終戦時  

  第二一軍
通称号   
解説
部隊編成  創設時    
終戦時  

  第二二軍
通称号   
解説
部隊編成  創設時    
終戦時  

  第二三軍
通称号   
解説
部隊編成  創設時    
終戦時  

  第二五軍
通称号   
軍司令官
担当区域
解説
部隊編成  開戦時 

  第二七軍
通称号   
解説
部隊編成  創設時    
終戦時  

  第二八軍
通称号   
編成 昭和19年1月6日
解説 編制後ビルマ方面軍の戦闘序列に編入(昭和19年1月15日)され、南ビルマ方面に配置された
部隊編成    
終戦時   第五四師団
第十四野戦輸送司令部
第二十野戦道路隊
第一〇一野戦道路隊
第一一八兵站病院

  第二九軍
通称号   
解説
部隊編成  創設時    
終戦時