解説 |
日清戦争後の軍備拡張計画によって編成された師団の1つであり、中国地方東部出身(兵庫・岡山・鳥取・島根の一部)の兵士によって編成された。
日露戦争では第四軍の指揮下にあって遼陽会戦・沙河会戦・奉天会戦に参加している。
満州事変では第八混成旅団を編成・派遣、続いて師団主力も渡満して松花江方面・吉林方面で作戦を展開した。
日中戦争では再び大陸に渡り華北方面に投入、台児荘の戦いに参加。続いて徐州会戦・武漢攻略戦に参加した後、華北方面での掃討作戦に参加している。
昭和15年、満州駐箚により再び渡満、満州防衛任務のまま太平洋戦争を迎えた。昭和19年2月、師団の一部(歩兵第十連隊)を中部太平洋方面に転出、その後師団主力も南方戦線に投入されることとなるが、配備先は台湾の予定であったが、フィリピン・ルソン島に配備された。尚武集団の指揮下で米軍と交戦、半年に及ぶ死闘を繰り広げたが圧倒的物量・火力の前に壊滅的な打撃を受けた状態で終戦を迎えた。 |