解説 |
日中戦争が泥沼化し、占領した中国各地での警備任務に従事する為に増設された10個師団の一つである。これらの師団は通常の師団より装備の面で若干劣っていた。
編成後は武漢の警備に従事、その後昭和14年12月に南昌に移動し治安任務に従事する。
昭和16年3月、錦江作戦に参加。同作戦の主力部隊であったが、野砲兵部隊の1個中隊が中国軍部隊との交戦により全滅という損害を受けた。
太平洋戦争開戦後も華中方面にあって治安維持・警備任務に従事し続ける。その間、指揮下の野砲兵第三四連隊が解散、乙師団から丙師団編成へと改編された。以後は歩兵部隊のみの師団となる。
昭和19年5月、湘桂作戦に参加。だがこの戦いにおいて砲兵戦力を欠く第三四師団は苦戦を強いられた。作戦終了後は華中方面防衛強化の為、南京・上海方面に移動。この移動途中に終戦を迎えた。 |