解説 |
昭和19年6月、フィリピン・ルソン島に在った独立第三三旅団を基幹として編成された師団である。2個旅団で編成され、ルソン島南部防衛を担当したが、12月にマニラ郊外のラグナ湖北岸に移動した。この際、独立混成第二六連隊が師団に編入され、師団主力として尚武集団に所属してルソン島北部防衛に任じたが、歩兵第八一旅団・歩兵第八二旅団は振武集団に編入されマニラ付近の防衛にあたった。
昭和20年1月9日、米軍がリンガエン湾上陸。マニラに向かい南下を開始する一方、一部部隊が北上してサクラサク、バレテ峠に向かい北上を開始した。このため、師団は南北に分かれてバラバラに対応することとなる。米軍に対し、反撃しつつも持久戦状態となり、山岳陣地に立て籠もったまま終戦を迎えた。 |