解説 |
太平洋戦争開戦直後に中国各地にあった独立混成旅団を改編して編成された6個治安師団のうちの一つである。
第六八師団は独立混成第十四旅団(姫路)を基幹としており、揚子江沿岸の九江に司令部を設置、同地付近の警備を担当した。
昭和17年12月、大別山系にて作戦に参加。翌年4月には江南殲滅作戦に参加した。また昭和18年11月から翌年にかけて常徳殲滅作戦にも参加。師団は漢寿を占領し、さらに常徳南方の中国軍を撃破した。
昭和19年5月、湘桂作戦に参加、第十一軍直轄部隊として衡陽攻略戦に参加する。その後第二十軍の指揮下に移動、さらに南下して華南戦線でも戦闘に参加した。
昭和20年4月、華中方面の防衛強化の為に常寧に後退して防衛態勢を整えたが、その最中に終戦を迎えた。 |