艦隊編成 (南遣艦隊・遣支艦隊) |
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太平洋戦争中の艦隊編成 | |
※根拠地隊については不明点が多い為、参考程度にしてください。 |
南遣艦隊 / 第一南遣艦隊 |
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解説 | ||||||
南遣艦隊 仏印進駐に伴ない、同地駐留を目的に編制された艦隊であり、1941年(昭和16年)7月31日に編制された。 当初は大本営直轄であったが、開戦直前に連合艦隊の指揮下に編入された。 陸軍のマレー作戦に協力するために根拠地隊を組み入れ、またシンガポールの英艦隊に対応する為に艦船戦力の増強を回してもらった。 |
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第一南遣艦隊 1942年(昭和17年)4月10日の連隊改編において第一南遣艦隊と改称し、連合艦隊から南西方面艦隊の指揮下に編入された。 インドシナ駐留部隊であり、シンガポールに司令部を置いたが、同方面での戦闘は無く、主に陸上部隊・根拠地隊の統轄や、修理艦艇を預かったりといった感じであった。 結局戦局に直接関与することなく孤立化し、終戦を迎えることとなった。 |
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所属戦隊 | ||||||
1941年(昭和16年)12月 開戦時(司令長官:小沢治三郎中将(37期)) | ||||||
香椎 占守 | ||||||
第九根拠地隊 | ||||||
第十一特別根拠地隊 | ||||||
1942年(昭和17年)4月10日(司令長官:小沢治三郎中将(37期)) |
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( 同 上 ) | ||||||
1942年(昭和17年)7月14日(司令長官:大川内伝七中将(37期)) |
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香椎 占守 | ||||||
第九根拠地隊 | ||||||
第十特別根拠地隊 | ||||||
第十一特別根拠地隊 | ||||||
第十二特別根拠地隊 | ||||||
(附属) | 第五駆逐隊 第四〇航空隊 第三測量隊 勝力 相良丸 | |||||
1943年(昭和18年)9月20日(司令長官:田結 穣中将(39期)) |
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香椎 占守 | ||||||
第九根拠地隊(後に第九特別根拠地隊に改称) | ||||||
第十特別根拠地隊 | ||||||
第十一特別根拠地隊 | ||||||
第十二特別根拠地隊 | ||||||
第十三特別根拠地隊(昭和18年10月新設) | ||||||
第十五根拠地隊(昭和19年6月新設・第八潜水戦隊司令部が兼任) | ||||||
(附属) | 第九三六航空隊 八重山 他 | |||||
1945年(昭和20年)1月13日(司令長官:福留 繁中将(40期)) |
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第九特別根拠地隊 | ||||||
第十特別根拠地隊 | ||||||
第十一特別根拠地隊 | ||||||
第十二特別根拠地隊 | ||||||
第十三特別根拠地隊 | ||||||
第十五根拠地隊 | ||||||
(附属) | 妙高 高雄 他 | |||||
第二南遣艦隊 |
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解説 | ||||||
旧第三艦隊(昭和16年4月10日〜昭和17年3月10日)を改称した艦隊。 蘭印攻略を担当した旧第三艦隊のあとを受けて駐留艦隊として治安維持任務に従事した。指揮下の艦艇は旧式艦が多く、戦力としては期待できなかった。 守備範囲の蘭印が連合国軍の進攻ルートから外れている為、戦闘が発生せず、そのまま終戦を迎えた。 |
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所属戦隊 | ||||||
1942年(昭和17年)3月10日 編制時(司令長官:高橋伊望中将(36期) | ||||||
足柄 厳島 | ||||||
第十六戦隊(司令官:原 顕三郎少将(37期)) | ||||||
第二一特別根拠地隊 | ||||||
第二二特別根拠地隊 | ||||||
第二三特別根拠地隊 | ||||||
第二四特別根拠地隊 | ||||||
(附属) | 筑紫 山陽丸 第二砲艦隊 第九測量隊 | |||||
1943年(昭和18年)4月15日(司令長官:岩村清一中将(37期)) |
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足柄 厳島 | ||||||
第十六戦隊(司令官:志摩清英少将(39期)) | ||||||
第二一特別根拠地隊 | ||||||
第二二特別根拠地隊 | ||||||
第二三特別根拠地隊 | ||||||
第二四特別根拠地隊 | ||||||
第二五特別根拠地隊 | ||||||
(附属) | 聖川丸 万洋丸 大興丸 億洋丸 | |||||
1943年(昭和18年)9月3日(司令長官:三川軍一中将(38期)) |
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厳島 | ||||||
第十六戦隊(司令官:左近允尚正少将(40期) ※1943/9/16〜1944/11/15) | ||||||
第二一特別根拠地隊 | ||||||
第二二特別根拠地隊 | ||||||
第二三特別根拠地隊 | ||||||
第二四特別根拠地隊 | ||||||
第二五特別根拠地隊 | ||||||
(附属) | 聖川丸 万洋丸 大興丸 億洋丸 第九三四航空隊 他 | |||||
1944年(昭和19年)6月18(司令長官:河瀬四郎中将(38期)) |
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第十六戦隊(司令官:左近允尚正少将(40期) ※1944/11/15 解隊) | ||||||
第二一特別根拠地隊 | ||||||
第二二特別根拠地隊 | ||||||
第二三特別根拠地隊 | ||||||
(附属) | 万洋丸 大興丸 億洋丸 他 | |||||
1945年(昭和20年)1月29(司令長官:柴田弥一郎中将(40期)) |
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第二一特別根拠地隊 | ||||||
第二一特別根拠地隊 | ||||||
第二一特別根拠地隊 | ||||||
(附属) | 万洋丸 第三一航空隊 他 | |||||
第三南遣艦隊 |
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解説 | ||||||
フィリピン攻略部隊として開戦直後に新編制された艦隊。攻略戦後は徐々に戦力を抽出され、以後治安維持に順ずる。 1944年(昭和19年)、連合国軍のフィリピン進攻を前に再び増援を行ったが、旧式艦艦艇・捕獲艦艇を中心に水上部隊に充てた為、戦力としては増強されたとはいえなかった。根拠地隊を主力とする陸戦部隊は陸軍部隊との共同作戦は行われず、むしろ指揮系統の混乱を起こしてしまう。(例:マニラ市街戦を起こした) |
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所属戦隊 | ||||||
1942年(昭和17年)1月3日 新編制時(司令長官:杉山六蔵中将(38期)) | ||||||
球磨 八重山 | ||||||
第三一特別根拠地隊 | ||||||
第三二特別根拠地隊 | ||||||
(附属) | 第一海上護衛隊(司令官:井上保雄少将(38期)) 讃岐丸 日祐丸 第三六共同丸 第二測量隊 |
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1942年(昭和17年)7月14日(司令長官:大田泰治中将(37期)) |
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( 同 上 ) | ||||||
1943年(昭和18年)9月20日(司令長官:岡 新中将(40期)) |
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八重山 | ||||||
第三二特別根拠地隊 | ||||||
(附属) | 第三一警備隊 第三一通信隊 第九五四航空隊 他 | |||||
1944年(昭和19年)8月15日(司令長官:三川軍一中将(38期)) |
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津軽 | ||||||
第三十特別根拠地隊 | ||||||
第三二特別根拠地隊 | ||||||
第三三特別根拠地隊 | ||||||
(附属) | 第三一警備隊 第三一通信隊 第三一航空隊 第三二航空隊 他 | |||||
1944年(昭和19年)11月1日(司令長官:大川内伝七中将(37期) |
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第三十特別根拠地隊 | ||||||
第三一特別根拠地隊 | ||||||
第三二特別根拠地隊 | ||||||
第三三特別根拠地隊(後に追加編入) | ||||||
(附属) | 第三一航空隊 第九五四航空隊 第九五五航空隊 | |||||
第二一駆潜隊 他 | ||||||
第四南遣艦隊 |
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解説 | ||||||
1943年(昭和18年)11月、インドネシア東部地域防衛の為に第二南遣艦隊から分割する形で編制された艦隊。 ただし、連合軍の反攻作戦は同地域を無視してフィリピンに進攻した為、結果遊兵化することとなった。その後も防衛部隊としては何も機能せず、1945年(昭和20年)3月に解隊された。 |
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所属戦隊 | ||||||
1943年(昭和18年)11月30日 新編制時(司令長官:山縣正郷中将(39期)) | ||||||
厳島 | ||||||
第二四根拠地隊 | ||||||
第二五特別根拠地隊 | ||||||
第二六特別根拠地隊 | ||||||
第二八特別根拠地隊(後に追加編入) | ||||||
(附属) | 第九三四航空隊(後に編入・昭和19年10月1日解隊) | |||||
他 | ||||||
第一遣支艦隊 |
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解説 | ||||||
上海事変に対応する為に駐留していた第一遣外艦隊を支援する目的で編制された艦隊が第一遣支艦隊の元である。 1932年(昭和7年)、(旧)第三艦隊を改称し引き続き上海を拠点に揚子江で活動した艦隊である。陸戦隊である漢口特別根拠地隊と砲艦(第十一戦隊)を主力として編制されているが、開戦後に漢口特別根拠地隊が縮小された。(警備府に降格) 1943年(昭和18年)8月、揚子江方面特別根拠地隊に縮小・改編された。 |
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所属戦隊 | ||||||
1941年(昭和16年)12月 開戦時(司令長官:小松輝久中将(37期) | ||||||
(直卒) | 安宅 勢多 比良 保津 堅田 熱海 二見 伏見 隅田 | |||||
(附属) | 漢口特別根拠地隊 | |||||
1942年(昭和17年)2月14日(司令長官:牧田覚三郎中将(38期) |
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(直卒) | 安宅 勢多 比良 保津 堅田 熱海 二見 伏見 隅田 宇治 | |||||
(附属) | 漢口警備隊 南京警備隊 | |||||
1943年(昭和18年)3月9日(司令長官:遠藤喜一中将(39期)) |
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( 同 上 ) ※砲艦に若干の変更あり | ||||||
第二遣支艦隊 |
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解説 | ||||||
日華事変に対処する為に新編成された(旧)第五艦隊を1938年(昭和13年)に第二遣支艦隊と改称した。支那方面艦隊の隷下にあり、華南方面での作戦行動に従事した。 太平洋戦争開戦直前に水上艦艇を連合艦隊に移し、陸戦隊を増設。香港攻略戦と、海南警備府の開庁により以後香港に拠点を移した。 |
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所属戦隊 | ||||||
1941年(昭和16年)12月 開戦時(司令長官:新見政一中将(36期)) | ||||||
第十五戦隊(第二遣支艦隊司令長官直卒) | ||||||
厦門特別根拠地隊(後に警備隊に降格) | ||||||
広東特別根拠地隊(後に警備隊に降格) | ||||||
香港特別根拠地隊(開戦後・香港攻略後に開隊) | ||||||
1942年(昭和17年)7月14日(司令長官:原 清中将(38期)) |
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香港特別根拠地隊 | ||||||
厦門警備隊(1942/8/20解隊) | ||||||
厦門特別根拠地隊(1942/11/1再編制) | ||||||
広東警備隊 | ||||||
(附属) | 橋立 嵯峨 第二掃海隊 他 | |||||
1943年(昭和18年)6月21日(司令長官:副島大助中将(38期)) |
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香港特別根拠地隊 | ||||||
厦門特別根拠地隊 | ||||||
広東警備隊 | ||||||
海南島警備隊 | ||||||
第十五警備隊 | ||||||
第十六警備隊 | ||||||
横須賀第四特別陸戦隊(後に追加) | ||||||
舞鶴第一特別陸戦隊(後に追加) | ||||||
佐世保第一特別陸戦隊(後に追加) | ||||||
(附属) | 嵯峨 舞子 初雁 他 | |||||
第二五四航空隊 | ||||||
1945年(昭和20年)4月25日(司令長官:藤田類太郎中将(38期)) |
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香港特別根拠地隊 | ||||||
厦門特別根拠地隊 | ||||||
広東警備隊 | ||||||
海南島警備隊 | ||||||
第十五警備隊 | ||||||
第十六警備隊 | ||||||
(附属) | 嵯峨 舞子 初雁 他 | |||||
第三遣支艦隊 |
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解説 | ||||||
第二次上海事変以降、大陸駐留艦隊である(旧)第三艦隊の守備範囲をカバーすべく青島と渤海方面を担当すべく新編制された(旧)第四艦隊を1937年(昭和12年)に改称したのが第三遣支艦隊である。 当初こそ水上艦艇が大量動員されたが、徐々に陸上の青島特別根拠地隊の強化に重点を置くようになった。 開戦後、同方面での水上部隊の必要性がなくなった為(鎮海警備府の支援を受けられる為)、指揮下の青島方面特別根拠地隊に規模縮小する形で解隊された。 |
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所属戦隊 | ||||||
1941年(昭和16年)12月 開戦時(司令長官:杉山六蔵中将(38期)) | ||||||
磐手 | ||||||
第十一水雷隊 | ||||||
青島方面特別根拠地隊 | ||||||
1941年(昭和16年)12月26日(司令長官:河瀬四郎中将(38期)) |
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( 同 上 ) | ||||||
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