帝國海軍の駆逐艦(11) 





島風[丙型駆逐艦]
ただ1隻が建造された丙型駆逐艦である。
夕雲級で一応の要求を満たしたが、次世代を考えた場合に速度の不足は否めないものと判断された。
その為に建造されたのが次期新型高速駆逐艦のプロトタイプとして計画されたのが本級であり、丙型とされた。
陽炎級の天津風に塔載され、好成績を収めた高温高圧缶を採用し、主砲は甲型と同じとしている。
ただし水雷兵装は5連装発射管3基(予備魚雷無し)に変更されている。
公試において、1/2満載状態で最高速度40.9ノットという日本海軍の最高速度を記録した。
当初第5次補充計画で16隻が計画されたが、新型機関の製作に多くの資材と時間を必要としたため、計画は中止された。
本級最大の特徴は40ノットという高速性能と15斜線という強力な雷撃力にあった。
これは甲型駆逐艦の12斜線を上回り、本級による駆逐隊が編成できれば1個駆逐隊60斜線という強力な雷撃力を持って艦隊決戦を優位に運べたと考えられる。
ただしこれは以前の艦隊決戦の下での想定であり、実際に有効であったかどうかは甚だ疑問ではある。                                                     



島風の要目
基準排水量 2,567t
全長(L) 129.5m
水線長(W.L) 126.0m
最大幅(B) 11.2m
主機 艦本式衝動タービン2基2軸
速力(K.NT) 40ノット
航続力 18ノット/6,000海里
武装 主砲 12.7p連装砲*3基
機銃 13o連装*2基
魚雷 61p5連装発射菅*3基
(搭載魚雷15本)
爆雷 投射機*2基
同型艦 なし



(島風の戦歴)

島風
1943年5月10日 舞鶴工廠で竣工
第11水雷戦隊に編入
1943年7月1日 第2水雷戦隊に編入
1943年7月 キスカ撤退作戦に参加
1944年6月19日 マリアナ沖海戦に参加
1943年10月 レイテ作戦に参加
1944年11月8日 オルモック湾で米軍機の攻撃を受け沈没