帝國海軍の軽巡洋艦(8) 





香取級
  昭和13年度〜16年度に4隻が計画された練習巡洋艦である。(建造されたのは3隻) 本来海軍では現役を退いた旧式艦を練習艦としてきたが、急速に増える海軍兵学校卒業者に対応すべく新規に建造された。

外国航路に就く事が多いため、他国に対する格式に対応するために、必要以上に立派な調度品等を用意しており、外観も威容を意識したデザインになっている。

その為菊の御紋章を付ける必要から艦種こそ巡洋艦とされたが、技術的には商船構造であり、防御等には特に注意を払ってはいない。ただし兵装に関しては練習艦という任務上、各種の装備を塔載していた。

竣工後は2番艦鹿島までが練習艦任務に使用されたが、開戦のため練習艦任務には使用されなくなった。ただし、旗艦任務に適していたため、潜水艦隊や、第4艦隊・南遣艦隊の旗艦に使用された。
 
  
香取級の要目(新造時)
基準排水量 5,890t
全長(L) 133.5m
水線長(W.L) 129.8m
最大幅(B) 15.9m
主機 艦本式タービン2基 4,400馬力
艦本式ディーゼル2基 3,600馬力
速力(K.NT) 18ノット
航続力 12ノット/7,000海里
武装 主砲 14p連装砲*2基4門
高角砲 12.7p連装高角砲*1基2門
機銃 25o連装機銃*2基4門
魚雷 53p連装発射管*2基
その他 5p礼砲*4門
航空兵装 1機
同型艦 3隻 香取・鹿島・香椎




(各艦の戦歴)