大日本帝國陸軍戦闘機
二式単座戦闘機 「鐘馗」 U型丙
ハセガワ 1/48 二式戦闘機『鐘馗』U型丙
作例は帝都防空戦を戦った陸軍の飛行第七〇戦隊 第3中隊所属、吉田好雄大尉の乗機である。
吉田大尉は本土防空戦におけるB29キラーの一人であり、5機撃墜(他に未確認1機)したエースである。
またオリジナルの撃墜マークを機体に施している。
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まだ日本陸軍が重戦闘機というものがどういったものか分からない時期に、欧州の航空情勢を真似て作り上げた重戦闘機である。当時は格闘戦至上主義であり、九七戦が主力であった。同時期に開発された一式戦でさえ空戦能力が九七戦に劣るとされ、一時は開発中止に追い込まれた当時、それでもなんとか作り上げた重戦はMe109-E7(当時の輸入機・但し当時独国はF型が主力)相手に充分な戦闘力を持っていた。
だが当時の陸軍航空が重戦の使い方を把握しておらず、結果的には太平洋戦争開戦当初の一時期を除き活躍の時がなかった。
後半、本機のような防空戦闘機が必要となった時、既に本機の生産は終了しており、配備されていた機体も既に性能面でB29相手には力不足であった。

そんな訳で『鐘馗』ですが、実は陸軍航空機を好きになった一番最初の切欠となった機体である。
どうも汎用性を求めた万能機よりも速度とか上昇力とか、何かに特化した機種というのに惹かれるらしい・・・
さて、実際のキットですが、U型丙である。本当は開戦時の独飛四七中隊配備の増加試作機が欲しいのだが・・・T型とか発売しないかなぁ、ハセガワあたりで。(もしかして売ってる?or売ってた?)
全身シルバー塗装ですが、例によって例の如く失敗してます。ダメだって分かってるのにアクリル系で塗装しているあたりダメダメだろう。何の為にガイアカラー買っといたんだか_| ̄|○
なので(?)墨入れ時にウォッシングとして誤魔化すように全身ベタベタ(笑)
今回は撃墜マークが必要なのだが・・・流石にコレは無理。そんな訳でデカールを使用してみた。それ以外は全部吹き付けで。
今回もっとも気になったのがカウリング左右後方(集合排気管の上辺り)の塗装である。本当は塗り分けたかったんだけどねぇ、ちょっと手抜いてしまった。完成してから後悔しているが・・・・・塗ればよかったかなぁ(´・ω・`)

二式単座戦闘機『鐘馗』に関する解説(・・・の予定)
(2009.7.20 完成)